オリジナリティやアイデンティティを「あたためることの歴史」から探る

プカ太郎:まず、コロナ様のオリジナリティですとか、アイデンティティといった点についてお伺いしていきたいと思います。今回、ぼくはコロナ様本社内にある「歴史展示ホール」※を見学させていただきましたが「歴史展示ホール」についてご紹介いただけますでしょうか。

中村さん: はい。こちらでは創業当時の開発風景や歴代の製品を展示しています。
当社は1937年(昭和12年)に創業し、主に暖房機器を中心として、のちに、空調機器、給湯機などの住宅設備機器まで事業を広げてきました。その歴史を感じていただけるような展示ルームになっています。
最新モデルの商品も展示しており、ヒートショック対策に役立つ暖房商品などもご覧いただけます。

<歴史ホール>

プカ太郎:いろいろ見せていただいていると、歴史をたどる中で、現在のヒートショック対策へつながることも見えてきそうでした。

中村さん:そうですね。こちらが、日本で初めて開発した石油ストーブ(国産初の加圧式石油ストーブSB型)の開発風景です。

 

昔は囲炉裏やこたつといった暖房が中心でしたが、この石油ストーブは持ち運びができ、空間をあたためることが可能なことから「日本の暖房を変えた」とも言われました。創業当時から、安全かつ快適にお過ごしいただける暖房機器を作ることに取り組んでおり、それが、小型化や形状の工夫でヒートショックリスクの高いところでも利用できるような商品開発につながっているのではないかと思います。

プカ太郎:脈々とつながってきていますね。

小林さん:はい。それから、2025年7月に、当社の日本初の石油ストーブ(国産初の加圧式石油ストーブSB型)が日本機械学会の「機械遺産」に認定されました。
ヒートショック対策はやはりあたためるためのアイテムが必要だと思います。歴史展示ホールには歴代の暖房製品がたくさん展示してありますので、当社が日本をあたため続けてきた歴史をプカ太郎くんにも知ってもらえたかなと思います。

<機械遺産プカ太郎>

プカ太郎:そうですね!「日本をあたためてきた」歴史、すごかったです!日本で初めて石油ストーブを開発した企業さんならではの自負がありそうですね。

中村さん:はい。石油ストーブの燃焼技術というのは、現在の石油ファンヒーターや石油ストーブにも受け継がれています。

日本をあたためてきた企業として

プカ太郎:これらの歴史はこれからどのように生かされていくのでしょうか。

中村さん: これからも様々な住宅環境や利用状況、用途などに応じた製品開発を続けていきたいと思っています。また、これまでは「生活を楽にする製品」の開発に取り組んできましたが、現在は「楽しさも感じられるような製品」を作る取り組みにも力を入れています。

プカ太郎:「生活を楽しくする」というのはいいですね。このあたりに暖房メーカーとしての思いが反映されるのかもしれないですね。

小林さん: そうですね。最近はインテリアに合うようなデザインや、薄型にして存在感をなくして空間になじむような製品なども作っています。

プカ太郎: わあ!すごく楽しみです!

新潟県の企業としての矜持

プカ太郎:コロナさんは寒冷地である新潟県に本社を置かれていますが、「寒冷地の暮らしに寄り添う暖房機器づくり」は創業の基礎になっているのでしょうか。

小林さん: そうですね。現在も新潟県内に開発生産拠点がありますが、昔は温度を自由に変えられるような試験設備もなかったので、真冬に実際の利用環境を想定した中で試験も行っていました。

中村さん:実際に寒さの厳しい環境で研究や試験を行うことで、暮らしに寄り添った、寒冷地でも快適に使える商品を開発できたのではないかと思います。

プカ太郎:まさに暮らしに寄り添うかたちでものづくりを行ってこられたのですね。新潟県は、冬の寒さや降雪といった気象条件が厳しい地域ですが、寒さに対する住民の方々の心構えもやはり寒冷地以外の地域と比べるとしっかりされているのでしょうか。

小林さん: そうですね。各部屋に暖房機器を設置するなど、寒さへ備える意識は高いと思いますが、リビングや寝室など大きい部屋の暖房機が揃っていても、脱衣室やトイレなどまでカバーできているご家庭はまだそんなに多くはないのかなと思うので、ヒートショック対策としても温度のバリアフリー化も推奨していきたいと思っています。

新潟県に拠点を持つ企業ならではの“こだわり”

プカ太郎:新潟県に拠点を持たれている企業ならではの、商品づくりへのこだわりもあるのでしょうか。

中村さん: そうですね。新潟県は、夏は高温多湿、冬は寒冷で降雪の多い地域ですので、当社には、快適に過ごすためにどのような製品や機能が必要かということを常に考える基盤があると思います。それが日本全国の各地域の気候や環境に応じた商品の開発に繋がっていると思います。

プカ太郎:まさに、新潟で培った英知を全国展開で生かしているといったところですね。

三条・燕地域での連携

プカ太郎:拠点を持たれている三条・燕地域はものづくりが盛んで、地域での連携も強固であると聞いています。地域でのものづくりやヒートショック対策啓発についての取り組みに地域的な特徴などもあるのでしょうか。

中村さん:地域の取り組みとしては、長年、地元の消防と連携した、一人暮らしの高齢者世帯対象の防火指導に参加してきました。最近は、プロジェクトのチラシなども配布しながらご自宅でできるヒートショック対策などもご案内していました。

プカ太郎:地域の生活の中への啓発といったかんじですね。
それから、「コロナさんの商品の一部を作っています」といったことを打ち出している三条・燕地域の工場も結構いらっしゃって、かなり密接な関係があるのかなと思っていましたが、商品を作り上げるという点についても何か地域的な特徴があるのではないでしょうか。

中村さん:三条・燕地域は、金属加工関連の事業を営まれている企業が多く、当社の協力会社さんも地域にたくさんあります。部品や流通に関しても互いに協力しながら対応できる体制を築けているのかなと思います。

小林さん:日本初の石油ストーブなどは、三条地域にもともと工場や拠点があったからこそ作ることができたというのもあるのではないでしょうか。昔からものづくりの町だったので、そのような地域で協力会社の皆さんのおかげでストーブを作ってこられたというのはありますね。

プカ太郎:積み上げてきた信頼関係、協力関係といった感じですね。

「ヒートショック対策」が購入理由になっている

プカ太郎:コロナさんの現代の商品作りについてお伺いしていきたいと思います。どのような商品がヒートショック対策におすすめでしょうか。

中村さん: はい。まずひとつ目は壁掛け型の電気暖房機「ウォールヒート」です。
壁掛け型なので、脱衣室やトイレなどの狭いところでも設置ができます。すぐに暖かくなり、人感センサーなど様々な省エネ・安全機能もあり、使い勝手も非常に良い製品です。この度、内部構造を一部見直したことで、これまでよりも狭いスペースに設置できるようになり、設置場所のバリエーションも増えました。


<ウォールヒート>

プカ太郎:おお!これで設置できるお宅も増えそうですね!

中村さん:そうですね。「ウォールヒート」ご購入者アンケートでは、約6割以上の方が購入理由として「ヒートショック対策」と答えています。

プカ太郎:ええ!約6割以上の方がヒートショック対策で購入しているとは!

中村さん:これだけの方々が「ヒートショック対策」と答えるのは、当社だけの取り組みの成果ではなくて、プロジェクトを通じた情報発信などによりヒートショック対策の啓発気運が高まっていることや、ヒートショックに対する世の中の認知度が上がっているということではないかと思います。

プカ太郎:よい流れですね!

小林さん:はい。また、アンケートに「他の人に勧めたいか」という設問もあるのですが、約8割の方から勧めたいと回答いただいています。

プカ太郎:へえ、そうなんですね。すごい!

小林さん:ご満足いただいた方が周囲の人にもヒートショック対策に役立つとお勧めしてくださるような製品かなと思っています。展示会などでも製品自体の説明だけではなく、ヒートショックについての説明や注意喚起も合わせて行っていますし、これからも積極的に情報発信を行い、さらに良い製品になるように取り組んでいきたいです。

小さなところからヒートショック対策

プカ太郎:省スペースで持ち運びしやすい商品もありますよね。

中村さん:はい。まず、「ノイルヒート」は、オイルを使わないオイルレスヒーターで2019年に発売しました。安全で乾燥しにくい暖房機をお探しになられているお客様に大変好評です。


<ノイルヒート>

小林さん:例えばエアコンなどを1日中一晩中つけていると喉が痛みそうという方や、音がとても静かなので、寝室などにもおすすめの商品です。

中村さん:ローラーもついていて、持ち運びもしやすいのでリビングはじめ様々なところでお使いいただけます。

プカ太郎:色々なところをあたためることができるんですね!

中村さん:はい。それから遠赤外線電気暖房機「コアヒート」もあります!ヒーター管に当社独自のコーティングを施して、遠赤外線を豊富に放出するのが特徴です。水がかからないように注意いただく必要はありますが、こちらも軽量で非常に持ち運びが便利なので、キッチンで料理をされる時や脱衣室でもご活用いただけます。


<コアヒート>

小林さん:通常タイプのほか、狭い場所におすすめのスリムタイプもあります。
遠赤外線暖房機は赤く赤熱する分、光のエネルギーに変えるロスが発生するのですが、当社の遠赤外線ストーブはあまり光らない分、効率よく熱に変えられているので、より少ないエネルギーで暖かく感じられるような製品になっています。

<コアヒート スリムタイプ>

プカ太郎:なるほど!赤くなるのもエネルギーがいるんですね。

中村さん: そうなんです。最近電気代が高いとか言われていますけど、とても効率の良いヒーター管を使っており、小さな電力でもあったかく感じられるので、エコにもつながると思います。

プカ太郎:結構意外な発見でした!

企業としてのヒートショック対策啓発活動

プカ太郎:これまでにコロナさんが行った、ヒートショック対策啓発活動について教えていただけますでしょうか。

中村さん:先にお話しした高齢者への防火指導などを行っています。社内向けには、ヒートショックについての紹介などを社員用のサイトに掲載しています。その他、プロジェクトのポスターは本社をはじめ各営業拠点でも掲示して周知を図っています。

プカ太郎:社内外で積極的に活動しているんですね。

小林さん: そうですね。本社エントランスにもウォールヒートと一緒にプロジェクトのポスターなどを貼り出しています。社外から来たお客様が最初に目にするのがこちらです。

<本社エントランスの様子>

プカ太郎:毎年飾っていただいているんですよね!
社員の皆さんはヒートショックに関する情報を営業活動の中で活用されていたりしますか?

中村さん:はい。例えばウォールヒートについては、カタログにヒートショック対策に活用いただけると掲載していますし、STOP!ヒートショックプロジェクト活動などから得た様々な情報や使い方のご提案を営業活動の場面で活用しています。

小林さん:コーポレートサイトやSNSなどでも広く呼びかけています。

プロジェクトに参加する意義

プカ太郎:最後になりますが、コロナさんがプロジェクト活動に参加することによって、何かプラスになっていることはありますでしょうか。

中村さん:呼びかけや啓発活動を個社でやっていくというところでは限界がありますので、より大勢の人に周知を図れる、ヒートショック対策を広めていけるというところが、一番のメリットだと思います。

プカ太郎:ヒートショック対策に寄せる企業としての思いについてお伺いできますでしょうか。

中村さん:当社の企業ミッションのひとつに「誰でもいつでも安心な社会」があるのですが、そちらに通じる活動だと考えています。この企業ミッション実現のためにも、今後もプロジェクトの活動を通じて、当社にできる取り組み―商品開発、情報発信について続けていきたいと思っています。

プカ太郎:様々なこだわり、ものづくりやこれからについてたくさんお伺いすることができました!
本日はありがとうございました!

商品の詳細はこちら https://www.corona.co.jp/product_intro/index.html
※「歴史展示ホール」は一般非公開となっております。
機械遺産に認定された日本初の石油ストーブ(国産初の加圧式石油ストーブSB型)をご覧になりたい方は下記までお問い合わせください。
株式会社コロナ(0256-32-2111)(機械遺産見学の旨、お申し付けください)