プカ太郎:最近、断熱住宅や省エネ暖房への補助金制度が話題になっていますよね。こうした流れを受けて、フーハ東京を訪れるお客様の動きに変化はありますか?
藤井さん:そうですね、この一年で劇的な変化があったというわけではありませんが、住宅の断熱性能の向上とともに、リビングの「居住性」をより重視されるお客様が増えていると感じます。特に興味深い傾向としては、「床暖房が既にあるから、エアコンにはそこまでの暖房能力は求めていない」というお声を頂くことが増えているように感じます。冬場は床暖房だけで十分過ごせている、という方も多い印象ですね。
プカ太郎:それは、おうちの気密性が上がったからなのでしょうか?
藤井さん:その要因も大きいと思います。気密性が高まったことで、床暖房から出る輻射熱(ふくしゃねつ)だけでも、お部屋がある程度までしっかりと暖まってしまうこともあります。最近のリビングは大型化する傾向にあり、18畳から20畳、あるいはそれ以上の広さになることも珍しくありません。通常であれば部屋の畳数にあわせて20~26畳用のような大型のエアコンを提案するところですが、「高気密・高断熱で床暖房もあるなら、特に暖房については必ずしも畳数通りのフルスペックを必要としないケースも出てきます。
プカ太郎:なるほど!住宅の進化がエアコンの選び方を変えているんですね。機能面以外では、どのような商品に関心が集まっていますか?
藤井さん:デザインへのこだわりも非常に強くなっています。これまでのエアコンといえば「白」が当たり前でしたが、弊社の「うるるとさらら」には実はベージュ色系のバリエーションがありますし、パネルの色や柄を多彩に選べる「risora(リソラ)」というシリーズもございます。


ショールームで初めて実物を見て、「こんなにおしゃれなエアコンがあるんだ!」と気に入ってくださるお客様も多いですよ。スタイリッシュな家電が増える中で、エアコンもインテリアに合わせて選びたいというニーズは高まっているように感じます。
プカ太郎:確かに、お部屋の雰囲気に馴染むパネルのエアコンはとても素敵ですよね。
藤井さん:ありがとうございます。接客をしていると、最近のお客様は、デザインにこだわる方と、機能性を追求される方の二極化が進んでいるように感じます。そんな中で、機能性だけでなくデザイン面でも妥協したくないというお客様にお選びいただいているのが、弊社のデザインブランド「The Art Line」です。一方、加湿や除湿まで含めて空間の空気質を高めたいという方には、やはり「うるるとさらら」等のフラッグシップモデルをお選びいただくケースが多いですね。

<The Art Lineフロントパネル一例>
ヒートショックを防ぐ、小空間への空調提案と「ココタス」の活用
プカ太郎:さて、ここからは僕が一番気になる「ヒートショック対策」について伺いたいと思います。お客様から、ヒートショックについて相談を受けることはありますか?
藤井さん:はい、よくいただきます。「家じゅうを暖かくしたい」というご相談の中で、やはり「洗面所にも暖房を入れたい」という具体的なニーズは多いですね。しかし、ここで一つ難しい問題があります。洗面所や脱衣室は1〜2畳程度の広さしかありませんが、一般的な家庭用エアコンは「6畳用」からしかラインナップがありません。そのため、お客様も「どう設置すればいいのか」「隣の部屋から扉を開けて暖気を送り込めばいいのか」と迷われることも多いです。
プカ太郎:大は小を兼ねる、というわけにはいかないんですか?
藤井さん:実は、目の前にすぐ壁があるような狭いスペースに通常のエアコンを入れるのはお勧めできません。これは「ショートサーキット」という現象を招くからです。吹き出した暖かい空気をエアコンがすぐに自分で吸い込んでしまうため、正しく熱交換ができず、正常な運転ができなくなってしまうんです。
プカ太郎:それは困りましたね…。何か良い解決策はないのでしょうか?
藤井さん:そこでぜひ活用していただきたいのが「ココタス」という製品です。

<「ココタス」天井設置の様子>
これはダイキンにしかない業界最小クラスの2畳用エアコンで、洗面所やキッチン、脱衣室、トイレ、さらには玄関や廊下といった、これまで設置が難しかった場所への空調を想定しています。最近では、リビングの横に設けた1〜2畳程度のリモートワークスペースや書斎に設置されるお客様が、昨年と比べても増えているように感じます。
プカ太郎:「ココタス」!まさにヒートショック対策の救世主ですね。
藤井さん:そうなんです。マルチエアコンという1台の室外機で複数の室内機を組み合わせて使える機種なので、一箇所だけでなく数箇所に設置することも可能ですし、通常では空調しないスペースも空調できることで簡易的な全館空調のような形でお使いいただくケースもあります。温度差をなくすことがヒートショック対策の第一歩ですから、「ココタス」のような局所空調は非常に有効な手段になります。
補助金制度と情報の多様化、業界の新たな盛り上がり
プカ太郎:業界全体のお話も伺いたいのですが、ここ数年の相次ぐ補助金の打ち出しや断熱意識の高まりで、何か変化を感じることはありますか?
藤井さん:補助金の存在は、お客様にとって施工業者を選ぶ際の重要な基準になっています。フーハ東京やカスタマーセンターにも、「この補助金に対応してくれる業者さんを紹介してほしい」というお問い合わせを頻繁にいただきます。補助金の手続きにしっかり対応できる業者様と、そうでない業者様の二極化が進んでいるように思えます。工務店さんも日々出る新しい補助金に対応を迫られている状況だと感じます。
プカ太郎:情報の集め方も変わってきているのでしょうか?
藤井さん:ええ、情報発信の形も大きく変化しましたね。ここ一年で特に増えたのが、YouTubeチャンネルをお持ちの工務店様、販売店様が撮影にいらっしゃることです。「今日はダイキンのショールームに来てみました!」といった形で、最新エアコンのレビューや住宅の悩みを解決するコンテンツを発信されています。プロ顔負けのクオリティの映像も多く、他住宅関連メーカーさんとのコラボ動画など、発信内容も多岐にわたっています。
プカ太郎:お客様としても、動画でリアルな情報を得られるのは嬉しいですね。
それから、フーハ東京さんでは、業者様向けの勉強会なども行っているとお聞きしました。
藤井さん:はい。土曜や祝日は一般のお客様で賑わいますが、平日は主にお取引のある販売店様向けの「ビジネスツアー」や、会議室での勉強会を開催しています。実は、年間で約1万〜1万5千名の方が来館されますが、その半分近くの5千〜7千名がビジネス関係の方なんです。
プカ太郎:そんなにたくさんの方が!どのようなプログラムが人気なんですか?
藤井さん:特に4月や5月の新入社員向け研修として行っている「エアコン分解」が人気です。室内機を実際に分解してみて、「そもそもエアコンはどうやって風を出しているのか、冷暖房ができるのか」という仕組みを、楽しみながら学んでいただきます。私たちにとっても、この時期は将来の業界を担う方々と接する重要なシーズンと考えています。
垂直気流に無給水加湿。ダイキン独自の技術で冬を快適に
プカ太郎:では、具体的に「ヒートショック対策」の観点で、ぜひ活用してほしい製品や機能はありますか?
藤井さん:やはり弊社のフラッグシップモデルである「うるさらX」「うるさらRX」シリーズに搭載されている「プレミアム暖房」ですね。これには大きく分けて2つの機能があります。1つ目は「垂直気流」です。暖房の際、風を真下の壁に沿わせるように送る制御で、人に対して直接風が当たる不快な「ドラフト感」をなくします。

<フーハ東京内「うるるとさらら」プレミアム暖房 垂直気流実演>
プカ太郎:暖かい空気は上に溜まってしまうイメージですが、壁に沿わせるんですか?
藤井さん:そうなんです。壁に沿って足元までしっかりと暖気を届けることで、体に風があたりにくい足元気流を行えるようになります。風を体に直接当てないことで乾燥がしづらくなることと、床に沿ってお部屋全体に気流を届けることで温度ムラも少なくなります。
プカ太郎:それは快適そうですね!もう1つの機能は何ですか?
藤井さん:うるる加湿、いわゆる「無給水加湿」です。冬のエアコン暖房の大きな弱点は「乾燥」ですが、「うるるとさらら」は屋外の空気中の水分を取り込んで加湿を行うことができます。給水の手間なく加湿しながら暖めることで、より快適な空間を実現できます。
お部屋の湿度が上がると体感する温度も上がるので温度だけでなく湿度も快適さには大切な要素なんです。
プカ太郎:加湿までしてくれるなんて、冬の強い味方ですね!

<加湿の仕組みを見学中>
空調のプロが教える「空調を上手に使うコツ」

プカ太郎:僕たちユーザーができる「空調を上手に使うコツ」があれば教えてください。
藤井さん:まず、エアコンの設置場所ですが、可能であればお部屋の「長手方向(長方形の部屋なら長い方の辺)」に向けて風が流れるように設置することをお勧めします。これにより、効率よく空気が循環して温度ムラが防げます。
プカ太郎:設定温度や風量はどうすればいいでしょうか?
藤井さん:風量設定は、「自動」にするのがおすすめです。今のエアコンは非常に賢いので、状況にあわせて適した風量に設定してくれます。人の手で定期的に風量を変えるのは大変なので、機械に任せるのが安心です。実は、節電のつもりで「弱」に固定してしまうと、なかなか気流が行き届かない為、部屋が暖まらず、エアコンが部屋を暖めようと動き続けようとして、かえって電気代がかさんだり室外機に負担がかかったりします。また、暖かい空気は上に溜まりやすいため、暖房時は吹き出し口を下に向けると部屋の中を暖気が循環しやすくなります。
プカ太郎:「お昼寝していて、起き上がったら顔だけ暑い」なんてことがよくありますが、あれも気流による温度ムラのせいなんですね。
藤井さん:その通りです。もしお部屋の中の場所による温度差が気になる場合は、サーキュレーターや空気清浄機を併用して、家の中の空気を積極的に回してあげるのも非常に効果的ですよ。
プカ太郎:最新の製品と、ちょっとした工夫を組み合わせるのが大切なんですね。
藤井さん:ダイキンのエアコンは、単に人に風を当てることではなく「部屋全体を快適にする」気流が特徴となっているものも多いんです。ヒートショックの原因となる寒暖差をなくすため、気流制御によるムラの解消や、「ココタス」による局所空調など、幅広いラインナップを揃えています。お住まいの環境に合わせて最適なご提案ができますので、ぜひお近くの販売店様や、このフーハ東京へお気軽にご相談いただければと思います。
プカ太郎:専門家の方に直接お話を聞けるのは本当に心強いです!
本日は貴重なお話をありがとうございました!
*****ショールームの詳細ご紹介*****

●フーハ東京
住所: 東京都新宿区西新宿2-4-1 新宿NSビル1F
地図:地図はこちら
TEL: 03-5325-1780
営業時間: 10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日: 毎週日曜日(年末年始・夏季休業)
※都合により休業、営業時間の変更を行う場合があります。
















