~前編の続き~
(3) お家の断熱性が上がるとどんないいことがありますか?(プカ太郎、以下プカ)
伊香賀先生(以下先生):
断熱改修をして室温が上昇した後は、夜間頻尿が改善したというデータがあります。
逆に、居間とトイレの温度差が10℃以上あると、一日に移動する歩数が2000歩も減少するというデータもあります。
冬に暖かい家なら、朝の起床や寝室から廊下に出たりする辛さが減りますし、暑さ・寒さによる住まいの健康リスクが減って、活動的な暮らしを送ることができます。
断熱性能を上げると、結果的に遮音性も高めることとなり、騒音ストレスの軽減や睡眠の質の向上といった健康メリットにつながります。
プカ:
そうなんだ~
確かに寒いときは、お家の中でも丸まってしまいがち。。。お家を暖かくすると、気持ちよく過ごせそうです。
(4) 今住んでいるお家が寒い時、できる対策はありますか?(プカ)
先生:
健康で長く暮らすために、断熱リフォームをして暖かい家にすることを検討してみましょう。
住まいの断熱がしっかり行われていれば、それだけで避けられる事故もあると考えられます。
プカ:
「断熱リフォーム」をすると、夏はどうなるのでしょうか?
先生:
断熱性能を高めることで、外の熱気が家に入らなくなるため、夏場の冷房の効率も高めることができます。
プカ:
一年中、快適なお家になるのですね!
(5)最後にメッセージをお願いします!(プカ)
先生:
お家の断熱をしっかりとすることで、健康に、寒い冬も暑い夏も過ごしてほしいですね。
夏に涼しく、冬は暖かい断熱性能の高い家は、家族の健康を維持するための大事な器です。現在、健康に不安がなくても、家は20年、30年と住み続けるもの。今小さな子どものため、いつか高齢となる自分のために、健康を害さない家づくりを目指していただきたいですね。
プカ:
先生、ありがとうございました!
お家は長いお付き合いになるから、「断熱性能」が重要なのですね。
冬にお家の中を暖かくすると、良いことがたくさんあることが分かりました!
ぼくのお家も見直してみなくっちゃ!
次のインタビューも楽しみにしていてね。
出典:国土交通省 住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する調査の中間報告(第2回)
http://www.mlit.go.jp/report/press/house07_hh_000185.html
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