今回は、日本気象協会さんのオフィスにインタビューにきました!オフィスの窓からは、富士山が見えてとっても綺麗だったよ。
よーし、今回もインタビューしながら学んでいくぞ!(プカ太郎、以下プカ)
(1)1月になりましたが、この冬のお天気はどのような傾向でしょうか?(プカ)
平泉気象予報士(以下、先生):この冬は、12月は東日本と西日本で気温が平年よりも高くなりました。
1月から2月にかけても、 東日本や西日本は暖冬傾向で、北からの寒気の影響が弱い見込みです。
気温は、東日本が平年並か平年よりも高く、西日本が平年よりも高い予報になっています。
また、東日本と西日本の日本海側の雪は、平年並か少ない予報になっています。
プカ:暖冬傾向!そういえば寒くなるのが遅かった気がします。
(2) 暖冬傾向というと、どのような状態なのでしょうか?(プカ)
先生:日本の上空の偏西風は、日本の東で北に蛇行することが予想されています。
偏西風の北側には冷たい空気が流れ込み、南側には暖かい空気が流れ込みます。
平年の偏西風の通り道だと、日本の上空には冷たい空気が流れ込みますが、
今年は偏西風が日本の東で北に蛇行するため、東日本や西日本への冷たい空気の流れ込みは弱くなります。
このため、東日本や西日本は、暖冬傾向の予報になっています。
プカ:そういえば、東京地方では39年ぶりに「木枯らし1号」が吹かなかった、って聞きました!
先生:プカ太郎くん、よく知っていますね。
そうなのです、東京地方では、39年ぶり5回目の「発生せず」でした。
近畿地方では11月23日に、大阪管区気象台から「22日に近畿地方で木枯らし1号が吹きました。」と発表がありました。昨年より23日遅い木枯らし1号となりました。
木枯らしは、西高東低の冬型の気圧配置になると吹きますが、今年は、11月までは冬型の気圧配置になることが少なかったため、木枯らしはあまり吹かなかったのです。
(3) 暖冬傾向ということですが、ヒートショックとは関係がありますか?(プカ)
先生: 暖冬と言っても、ヒートショックには注意をしてほしいですね。
暖冬年と寒冬年とで、1日の気温差を比べてみました。
暖冬だった2016年の冬の東京の気温は、冬の3か月の平均気温は7.2℃で、平年よりも1.1℃高くなりました。
一方、寒冬だった2017年の冬の東京の気温は、冬の3か月の平均気温は5.6℃で、平年よりも0.5℃低くなりました。
気温の日較差として、東京の日最高気温と日最低気温の差をとったものを3か月平均した値を比べてみると、
暖冬だったおととしの冬は9.3℃、一方で寒冬だった昨年の冬は8.7℃となり、暖冬年のほうが1日の気温差は大きくなりました。
プカ: えっ、暖冬の方が気温差が大きくなるのですか!
確かに、昼間はぽかぽか陽気だけど朝や夜は寒いですね。油断大敵!
(4)最後にメッセージをお願いします!(プカ)
先生: 暖冬だとしても夜間は冷え込む日もありますし、1日の気温差も大きくなる傾向なので、引き続きヒートショックには注意をしてほしいですね。
ぜひ、ヒートショック予報も確認して、楽しい冬を過ごしてくださいね。
プカ:先生、ありがとうございました!ぼくも毎日ヒートショック予報を確認しようっと。
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