プカ太郎:冬の入浴やトイレ以外で、ヒートショックに気をつけた方が良い場所ってありますか?

矢吹先生:ヒートショックの95%は家の中で起こるので、やっぱり家の中が一番気をつけるべきですね。

プカ太郎:やっぱり家なんですね。

矢吹先生:これまでの統計を見るとヒートショックは家の外だと少ないです。敢えて家の外で心配な場所を挙げるとすると「冬の露天風呂」ですね。

プカ太郎:なるほど!湯船の中と外気の寒暖差が大きいですもんね。

矢吹先生:寒い冬は温泉旅館やスーパー銭湯などに行く機会が多くなりますが、ご高齢の方は、露天風呂を避けて室内のお風呂に入る方が安全です。

プカ太郎:ボクのおじいちゃんにも言っておきます!

矢吹先生:ちなみに老人ホームや病院だと浴室事故はあまり起こっていません。施設側がしっかり対策をしているからだと考えられます。

 

 

プカ太郎:意外と知られていない、ヒートショックが起きるパターンってありますか?

矢吹先生:ヒートショックとは若干異なるかもしれませんが、特に男性の方は、トイレで立っておしっこをした直後に倒れるケースがあります。

プカ太郎:そうなんですね!

矢吹先生:前回もお話させてもらいましたが、おしっこをすると血圧が下がります。特に男性は立ったままおしっこをする方が多いので、血圧が下がって、フラッとそのまま倒れることがあるんですよ。

プカ太郎:ヒートショックに関することで、世間で誤解されていることってありますか?

矢吹先生:老人ホームなどの施設でたまに「血圧の高い方はお風呂に入れません」という張り紙を見ることがあるのですが「なんで血圧の高い方だけ?」と思います。

プカ太郎:どういうことですか?

矢吹先生:血圧が高い方だけでなく低い方も、ヒートショックも含めたお風呂の事故リスクが高いんですよ。

プカ太郎:そうなんですか!?

矢吹先生:お風呂に入浴すると血圧は下がります。もともと血圧の低い人が、お風呂に入ってさらに血圧が下がる。これも危険なんですよ。

プカ太郎:そう考えると納得です。

矢吹先生:なぜか血圧の高い方にだけ注意喚起されていますが、むしろ危険なのは血圧の低い方かもしれませんよ〜。

プカ太郎:これは声を大にして世間に広めていきましょう!

 

~【Vol.5】に続く~

 

 

 

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