■ヒートショックと入浴
ヒートショックが原因となる死亡事故に限らないけど、入浴に関する事故等で亡くなった方は、
日本だけで年間約19,000人※いると推計されたこともあるの。

※消費者庁ニュースリリース「冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!」平成29年(2017年)1月25日参照
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/170125kouhyou_1.pdf

■入浴中に起こる事故と気温の関係

東京都の平均気温と23区内における入浴中の死亡者数(2016年)のグラフを見てみると、
1年の中でも特に気温が低い冬場に入浴中の死亡者数が増えることがわかるわね。

この理由の一つとして、浴室や脱衣室の寒さが原因となる、「ヒートショック」が関係しているって、
知っていた?

もしかして、ヒートショックって、寒い時期に起こりやすいのかしら?
bathing
東京都監察医務院「東京都23区における入浴中の事故死の推移」(2017年6月1日)および気象庁「過去の気象データ検索」からの2016年気温データをもとに都市生活研究所作成
では、どうしてヒートショックは起こるのか疑問になってくるわよね。

ヒートショックも原因として考えられる入浴事故と血圧の変動は深く関係している事を、これから学んでいきましょう。
まずは、入浴する際のシーンを思い浮かべてみて。
●寒い脱衣室で服を脱ぐことによって、寒さで血管が収縮して、血圧が上昇

●さらに暖まっていない浴室に入ることにより、上がった血圧がさらに上昇

●そして、熱いお湯に浸かって体が温まってくると、血管が拡張して、今度は急激に血圧が低下
この血圧の上下降によってヒートショックが起こるのよ。

ヒートショックの原因となる温度差が大きくなるほど、血圧の上り下がりも大きくなるから、
温度差をなくして血圧の変動の幅を少なくするために、暖房設備を活用して、
浴室も脱衣室も暖めておくことが大切になるの。

暖めることで、ヒートショック対策になるわね!
お風呂に入る前に、家族に「今からお風呂入るよ」と一声かけるのも、
いつもよりお風呂に入っている時間が長かったら声掛けしてもらえるかもしれないから、
いざという時のために安心ね。

私もいつもお風呂に入る前は、ヒートショック対策として、声を掛けてから入るよう意識しているわ!

お風呂は、湯温の設定を41度以下にしたり、かけ湯もしくはシャワーを浴びてからお風呂に入ることも対策のポイントね。

ヒートショックの対策方法として、お湯に浸かる時間は、のぼせないように10分以内を推奨しているわ。

■STOP!ヒートショックホームページ

STOP!ヒートショックのホームページでは、ヒートショック対策ができているか、
「お風呂の安心度チェック」をすることができるから、是非みなさん試してみてね。

診断結果によって、色んな表情のカワウソのプカ太郎がでてくるのよ!
結果は、FacebookやTwitterへもシェアできるわ!

「お風呂の安心度チェック」はここから! https://heatshock.jp/check/

■安心して入浴するために

安心と言えば、入浴時は手すりなどにつかまると、ゆっくりと行動できるし事故防止になるわよね。

浴槽に出入りするときには、手元の手すりを上手に利用してほしいわ。

体を洗うときも、石けんやボディーソープを使うから、立ち上がる時は足元に気を付けてみましょう。

そういえば最新のユニットバスは、床が滑りにくい素材になっていたり、水はけが良いなど、様々な工夫がされているの。

お年寄りだけでなく小さなお子さんがいるご家庭でも、手すりや設備を見直すことで伸びやかな入浴時間になりそう。

ヒートショックとともに、転倒などにも気を付けることで、よりリラックスして過ごしていきたいわね。

また、入浴では意外と汗をかいているから、水分補給も忘れずに。

お風呂上がりにお水や麦茶などの飲み物を用意しておくと、気分もさっぱりしそう。

夏だったら、脱衣室の空調設備を緩やかな涼しめの設定に切り替えることで、爽やかな入浴タイムもお任せね。
ヒートショック対策になるわ!
みなさんも、浴室や脱衣室をしっかりと暖めて、「温度のバリアフリー化」をして、
ヒートショック対策を実践し、楽しく安全にお風呂に入りましょうね!

 

 

●ヒートショックのメカニズムをご存じですか?詳しく知りたい方はこちらもチェック!
ヒートショックのメカニズム

●冬場の温度差には要注意。詳しく知りたい方はこちらもチェック!
ヒートショックの死亡数

●症状を学んでしっかり対策しましょう!詳しく知りたい方はこちらもチェック!
ヒートショックによる症状について