トイレを寝室の中に設置する・・・!?

プカ太郎:まず・・・トイレ!?ポンプメーカーさんなのにトイレの話…?合ってますか?

荻野さん・鈴木さん:合ってます!

プカ太郎:SFA Japanさんの排水圧送ポンプ「サニアクセス3」を使用して寝室の中にもトイレを設置できるということですが、本当ですか!?

鈴木さん:本当です!寝室の中や押し入れ、地下室など、に設置できます。

プカ太郎:SFA Japanさんはそれを実現する「排水圧送ポンプ」の会社と聞いていますが、「排水圧送ポンプ」 とはそもそもどんなものなのですか?

鈴木さん:水回り機器の排水をポンプアップして、遠くの排水設備まで搬送することができるポンプです。床の大掛かりな工事も不要ですし、配管の勾配が取れない場所にも、水回り設備-トイレやキッチンなどを設置することができます。

こちらの写真は、物置スペースをトイレとしてリフォームした例です。

<施工事例写真・映像>


「サニアクセス3」は薄型なので、次の写真のように便器の後ろに設置することができ、さまざまな場所に省スペースで設置することができます。

 

荻野さん:トイレがスペースの前方に出るのでは?と心配される方がいますが、薄型なのでその心配はありません。

鈴木さん:物置をトイレに変更したりもできます。

<物置をトイレに変更した例>

プカ太郎:廊下の隅っこにトイレを設置した例なども見ましたが、本当にいろいろなところに設置可能なんですね。

荻野さん:2階建てのお住まいで、1階にしかトイレがなく2階にもトイレが欲しいという場合に、どこにトイレを新しく作るかを検討する際、物置だったり、廊下だったりを選ばれることが多いですね。

プカ太郎:「ここに設置できますか?」といった相談してもよさそうですね。

 

排水圧送ポンプがもたらす住環境の改善

プカ太郎:ラインナップの中で「サニアクセス3」はトイレに設置することをお勧めしていますが、トイレ以外には設置できないのですか?

鈴木さん:SFA Japanでは9種類のポンプを扱っています。トイレ用以外にも雑排水用、汚水・雑排水  兼用のタイプがあるので、水回り全般-キッチン、洗面台なども可能ですし、ヒートショック関連ですと、トイレ以外にもシャワーも寝室の近くに設置できるタイプもあります。

荻野さん:サニスピードプラス(やサニシャワープラス)を使用したはコロナの時期にかなり増設していただきました。

プカ太郎:ちょっとしたスペースで手が洗えるようになったりするんですね。それにしても、寝室にトイレだけでなくシャワーも設置できるんですか!!

 

ポンプメーカーがヒートショック対策に寄せる思い

プカ太郎:ポンプとヒートショックはあまり関係なさそう・・・どうしてSTOP!ヒートショックプロジェクトに参加しようと考えたのですか?

荻野さん:ヒートショックが起きる場所の第1位がお風呂、第2位がトイレだと聞きました。トイレを(寝室の)近くに増設すれば、トイレまで歩かなくて済みますし、温度変化も少なくて済みます。遠いトイレまでの間、廊下を温めたりするよりも、トイレを(寝室の)近くに持ってくる方が根本的なヒートショック対策になるのではないかと考え、それを皆さんに知って欲しいと思いました。

プカ太郎:夜中に温かいお布団から寒い廊下を通ってトイレに行くのはヒートショックの大きな原因の一つと言われていますし、たしかにトイレが寝室に近いところにあると、体への負担が少なくて済みそうですね。

 

実際に「サニアクセス3」」でトイレを増設することになった場合は?

プカ太郎:とはいえ、トイレの増設って大掛かりな工事とか必要そうですが・・・?

鈴木さん:大掛かりな工事は必要ないですね。

荻野さん:床かさ上げや床をはつったりはがしたりすることなどが不要で、今まであった床面にトイレとポンプを置き、排水の圧送ポンプを使って、排水を補水管で重力に逆らって圧送する仕組みなので、大掛かりな工事は必要ありません。

プカ太郎:そうなんですか!それで、何日くらいの工事期間が必要なのですか?

荻野さん:お住まいであれば1日から、集合住宅でも1~2日くらいから可能です。

プカ太郎:こちらの動画のように、結構短期間での設置が可能なんですね!

 

 

トイレ増設について家族で相談する場合のポイントを伺いました

プカ太郎:今までにないかたちのトイレリフォームですので、ご年配の方には少々不安に思われるのではないでしょうか。離れて暮らす親御さんに、ヒートショック対策としてご実家のトイレ増設をおすすめしたいお子さん世代も多いのでは…?「サニアクセス3」でのトイレ増設を、お子さんから親御さんに紹介し、お勧めする際のポイントなどありますか?

鈴木さん:簡単に工事ができるということ、薄型なので押し入れくらいのスペースがあれば設置できるという点をおすすめしたいですね。

荻野さん:思ったほどお金もかからず、工事期間もかからず、スペースもあまり必要ないので、安心してご検討くださいとお伝えしたいですね。

プカ太郎:でも、お勧めしても「そういうのはまだいいよ」と言う親御さんも多そうですよね。

荻野さん:離れて暮らしている親御さんのヒートショックの不安もあるけれど、トイレまで行く間に転倒などされて、トラブルになる方も非常に多いので、そのようなことにならないための対策にもぴったりということをお伝えしたいですね。

プカ太郎:そう考えると、トイレを寝室に近いところに設置することは、移動を少なくして安全に暮らすためにも役に立ちそうですね。

荻野さん:多くの場合は、事が起きてから手すりやスロープを作るということが多いですが、それでは身体的な負担は減らず、温度変化に遭遇する可能性もあるためヒートショックのリスクも減りませんので。その対策としてもトイレ増設は有効だと考えています。それと、住み慣れた家にこれからも安全に暮らすことは、離れて暮らす俺のためにもなるんだ!と伝えてほしいですね。

プカ太郎:寝室に近いところにトイレを設置することは、移動の負担を減らし、住み慣れたお住まいにこれからも安全に住み続けるためにも大切ということですね。

 

世界にみる「排水圧送ポンプ」

プカ太郎:SFA Japanさんはもともとフランスの企業で、世界各地に拠点があるということですが、「排水圧送ポンプ」を使用したトイレの増設は海外ではよく行われているのですか?

荻野さん:はい、そうです。弊社はフランスで創業したのですが、お住まいを長く大事に住み継ぐヨーロッパなどでは、このような簡単に水回り機器を作ることができる技術は1958年の創業以来大変重宝されてきました。日本でも、かつてのスクラップ&ビルドに象徴されるような、建てては壊す短い住宅寿命から、住宅の長寿命化を目指す方向にシフトしています。その中で我々の商品が活躍する土壌が十分あると考えており、ますます重宝されるでしょう。

プカ太郎:これからの住宅の長寿命化や住み慣れたお住まいにこれからも永く住み続けていくことに関しては、比較的簡単にできるトイレの増設は、断熱などと併せ、トータルでヒートショック対策に取り組んでいく中で大事なポイントとなっていきそうですね。

 

お住まいに興味を持ってほしい!

プカ太郎:ヒートショック対策を見据えたリフォームを検討されている方々に向けたメーカーの思い、メッセージをお伺いしたいです。

鈴木さん:トイレを増設したりするのは難しそう、お金がかかりそうというイメージを持っている   方も多いと思いますが、弊社のポンプを使えば簡単に、工事費用もそんなに掛からずに増設することができます。また、若い人でもヒートショックになるケースがあるとSNSなどでも発信されていますので、将来を見据えて、弊社のポンプを使っていただくことでヒートショック対策の手助けになればと思っています。

荻野さん:お住まいを「命を守る場所」にしてほしいです。交通事故よりも多くの方がヒートショックで亡くなられていると聞きます。お住まいで命を落とすということは非常に残念なことだと感じます。ぜひ命を守る場所にしていただきたいです。また、皆さんが日常お過ごしになる場所であるお住まいにもっと興味を持っていただきたいと思います。いつもいる場所の環境を整えることの大切さに気付いてほしいです。最新の車やスマホのスペックに興味を持つように興味を持ってほしいと思います。

プカ太郎:住環境とヒートショックは密接な関係があるといわれていますからね!

本日は貴重なお話ありがとうございました!

 

 

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