■ヒートショックによる症状は?
ヒートショックとは「暖かい部屋から寒い部屋への移動など、温度の急な変化が体に与えるショック」
(※三省堂国語辞典第七版より)のことです。
※もっと詳しくお知りになりたい方は、こちらをチェック
ヒートショックとは?:https://heatshock.jp/column/heatshock/
元地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所副所長の髙橋龍太郎先生にプカ太郎くんがインタビューした時には、
ヒートショックと血圧の関係についてよくあるパターンとしては、
「寒い脱衣所で血管が収縮して血圧が上がり、お湯につかって数分もすると体が暖められ、
今度は血管が拡張して血圧が急激に下がってしまうもの」と仰っていました。
まわりの温度の急激な変化で、「血圧がジェットコースターのように大きく上下変動することで、脳や心臓へ十分な血液が流れなくなってしまう」ため、ヒートショックが引き起こされるのね。
ヒートショックによる症状は、血圧が大きく上がったり下がったりすることでフラフラすることも挙げられますが、さらに重たい症状となると、失神したり、心臓発作を起こして入浴中だと溺れてしまうこともあるそう。
東京消防庁が確認している管内の高齢者の「おぼれる」事故による救急搬送者数は、年代が上がるにつれて搬送者数が増加しているわ。
※消費者庁ニュースリリース「冬季に多発する入浴中の事故に御注意ください!」平成30年11月21日https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_009/pdf/caution_009_181121_0001.pdf
ヒートショックの症状と思われる、お風呂場でのふらふらは感じたことがある人も多いのではないでしょうか?
些細なことと見過ごすことなく、入浴時には特に注意が必要ね。
■ヒートショックに特に注意すべきは高齢者
ヒートショックによる症状としては、重いと心臓発作を起こすこともあり、その症状が入浴中におぼれることにつながってしまうこともあるようです。
特に高齢者の「おぼれる」事故による救急搬送者は、入院が必要とされる「中等症」以上の症状の方が多くなっています。
ちなみに、男女別でみるとヒートショックが原因の1つと考えられる「おぼれる」事故の救急搬送者数は
男性の方が多くなっているそうですよ。
ヒートショックによる症状自体の重症化のみならず、その後の事故へのつながりを考えると特に高齢者は注意が必要と言えます。
自分で注意するだけでなく、家族や周りの人で助け合って対策をしていくことが重要ね。
例えば、、食後すぐの入浴、アルコールが抜けていない状態での入浴は避けたほうが良いとも注意喚起されているので、家族や周りの人が声掛けをおこなって、食後ゆっくり休んでからのお風呂でのリラックスをするようにしましょうね。
■ヒートショックによる症状を起こさないように対策しつつお風呂を楽しむ
暮らしの中には、いろんなリスクがあるけれど、入浴自体が癒し・リラックスだという人も多いですよね。
昔、お風呂は薪や石炭を燃料として使ってお風呂を沸かしてきました。
お湯を沸かすにも大変で、一人では入れず、周りの人と協力しながら入っていたと考えられます。
今はスイッチを押せばすぐにお風呂に入れるので一人でいても簡単ですが、ヒートショック対策には周りの人への声かけが重要だわ。
部屋の温度差ができるだけ小さくなるよう脱衣室・浴室も入浴前に暖めて、家族や周りの人みんなでお風呂を楽しみつつしっかりと対策をして、ヒートショックから身を守りましょうね!
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